「プライベートバンカー」第7話 感想 | 母と娘のお家騒動と”手数料蟻地獄スキーム”

ストーリー
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ドラマ『プライベートバンカー』第7話は、壮絶な権力争いと衝撃の金融トリックが描かれた回でした。

天宮寺アイナグループ社長・丈洋の倒れたことで、後継者争いが勃発。長女・沙織は、母・美琴をクーデターで追い落とし、新社長に就任します。

しかし、新たなプライベートバンカー・岡田と組んだ沙織は、彼の策略にはまり、莫大な損失を出してしまいます。

そして、庵野が暴いた”手数料蟻地獄スキーム”とは一体何だったのか?今後の展開がますます楽しみな回となりました。

くれぐれもネタバレ注意でお願いします!

この記事を読むとわかること

  • ドラマ『プライベートバンカー』第7話のあらすじと感想
  • 沙織と美琴の権力争いと「ハナウマハンバーグ」改革の行方
  • 岡田の投資手法と「手数料蟻地獄スキーム」の真相

天宮寺アイナグループの後継者争い勃発!沙織のクーデター

大富豪「天宮寺アイナグループ」の
プライベートバンカー庵野甲一(演 – 唐沢寿明)が
資産7千億をめぐって繰り広げるマネーサスペンス。

社長・丈洋(演 – 橋爪功)が突然倒れたことで、一族内での権力争いが一気に加速。

副社長である美琴(演 – 夏木マリ)は、当然のように自分が後を継ぐと宣言するも、長女の沙織(演 – 土屋アンナ)はそれを阻止すべく、密かに動き始める。

家族の存続をかけた熾烈な後継者争い。その火ぶたが切って落とされる。

倒れる丈洋…そして浮上する後継者問題

外食業界を牛耳る天宮寺アイナグループのトップ・丈洋が倒れ、一命は取り留めたものの、今後の経営を担えるのかは不透明な状態となった。

この事態に、長男の努が「もしものことがあれば、誰がグループを継ぐんだ?」と疑問を投げかける。

すると、美琴は迷うことなく「私がやるわ」と宣言。

しかし、この一言が一族内の火種となり、沙織を中心にクーデターが画策されることになった。

沙織 vs 美琴!クーデターの舞台裏

美琴が次期社長に就任するはずだった代表取締役会。

しかし、沙織はここで母・美琴にクーデターを起こす。
グループの営む飲食店「ハナウマハンバーグ」の業績低下の責任は美琴にあると
理由を突き付けて美琴の解任を要求したのだった。

実は、この計画を事前に庵野に相談していたのだが、彼からは反対されたため、沙織は新たな協力者を見つけていた。

それは、米国帰りのプライベートバンカー・岡田(演 – ウエンツ瑛士)だった。

岡田の助言を受け、沙織は根回しを徹底。

結果、出席した取締役の過半数を味方につけることに成功し、美琴の解任が決定した。

新たなプライベートバンカー・岡田に疑問

代表取締役に就任した沙織はハナウマハンバーグ立て直しを岡田に一任しようとするが、
岡田を信用できない庵野は、天宮寺家のプライベートバンカーとしては承服できないと伝える。

そして沙織に、自分と岡田に100万円ずつ預けて1週間後どちらが多く増やせるかで判断するように提案する。

岡田の提案、新生・ハナウマハンバーグ

100万円を3倍に増やした岡田の勝利

1週間後の結果は約3倍の308万円に増やした岡田の圧勝。
助手の久美子(演 – 鈴木保奈美)と御子柴(演 – 上杉柊平)はがくぜん。

「今どき分散投資とはね…」と勝ち誇る岡田
庵野は負けを認めて引き下がる。

岡田が提案したのは、これからの時代に適応した戦略

岡田を信用する沙織は彼の提案を受けて
ハナウマハンバーグを大胆に改革し、
人件費削減・仕入れ先見直しなどで
メニュー単価を大幅に下げる低価格路線を売りにする。
例えば1500円だったメニューは850円と実質半額に。

リニューアルオープンした「ハナウマハンバーグ」
初日の営業後に報告会をおこない
発表されたその売り上げ額は過去最高の売り上げに。

美琴は庵野を使い、バラの花束を
届けさせる。そしてスマホ越しに「期待しているわ」とお祝いのメッセージを送る。

沙織はついに母・美琴に勝ったと喜ぶが……。

母と娘の骨肉の争い勃発

低価格路線 vs 高級志向!対立する二つの戦略

美琴は庵野の提案に乗り
新店舗「極ハナウマ」を立ち上げる
沙織が改革した「ハナウマハンバーグ」と真逆のコンセプト
高級志向の路線だった。

「極」のメニュー価格設定は
最高額は3万円
最安値は1600円。

アメリカ・ブロードウェイのチケットの価格設定とよく似ている。
顧客への価格の意識付けもそれを意識して
「ブロードウェイスキーム」だなと岡田は評する。

売上好調の極ハナウマ、一方で閑古鳥が鳴くハナウマハンバーグ

敵対する美琴と沙織
週刊誌には”骨肉の争い”と書かれ、世間も注目する展開になる。

ふたを開けてみると”極ハナウマ”はオープンして1週間たっても行列が途切れず
しかし沙織の店は閑古鳥。

岡田を責める沙織
「あなたの言われるままに設備投資もした。いくらかかったと思ってるの?大赤字よ」

切り札があるという岡田は、
アメリカのサスティナブルファンドにベットして損失を取り戻そうという。

考える沙織。
岡田が差し出した電子契約書に沙織がサインをしようとするが、
「お待ちください」庵野らがやってきた

岡田の真の狙いとは?暴かれた”手数料蟻地獄スキーム”

沙織は岡田にいいように扱われていた

岡田の戦略に従った結果
沙織の資産は83億から33億に減り

アイナグループの預貯金も
500億から300億に減っている。

「大丈夫、ここからいくらでも挽回できるから」
岡田が言うが
「そうでしょうか、岡田さんは挽回しようがしまいがどちらでもいいのでは?」
庵野は岡田につっこむ。

御子柴が調査した結果を伝える
「35億。これは岡田さんが抱えているクライアントの数ですよ」
沙織は
「それだけ抱えているから私のことはどうでもいいとでも?」と聞くと

「違います。岡田さんが欲しかったのは手数料です」庵野が指摘し
御子柴が解説する。

”沙織さまが購入したビルは、
もともと岡田のクライアントの持ち物
クライアントがいらなくなったものを別のクライアントに売る
どちらからも手数料が入り
岡田さんはボロ儲け”

岡田の手法は投資詐欺に酷似

庵野が沙織に岡田のネタをバラす。
”もうひとつ
投資させたプライベート・エクイティ・ファンドは
それにベットさせたIT企業は成長性など無く
上場するなど夢のまた夢
ゴミばかり”

御子柴がもう一つ沙織に忠告する
「先程、彼から勧められていたアメリカのサスティナブルファンドは
何もせずとも1年で10%の手数料をとられることになります」

庵野がこの手法のネーミングを名付ける。
「これはまさに、気が付けば手数料を永遠に搾り取られている
”手数料蟻地獄スキーム”です!」

岡田の本性が暴かれる

100万円対決の勝利はレバレッジを利用したトリックだった!?

岡田は「言いがかりだ、証拠でもあるのか?」
と取り繕うとするが
庵野は全て見透かしたように言う
「ファンドマネージャーのニコラスのことを聞きましょうか?
あなたがどんなコネクションを持っているのは最初に見させていただきました」

最初の100万円対決はそのためにしたのだった。
対決の裏で庵野は岡田の手の内を探っていた。

あの対決
100万円を308万円にしたと言っていたが
100万円を元手に200万円を借りてレバレッジをかけて
300万にして投資していただけで、実質のプラスは8万円のみ
それがカラクリです。

「親が金持ちなだけのバカは利用するだけ」岡田の本音

「こんなの詐欺じゃない!」沙織が怒鳴りつける

「いえ詐欺にはあたりません、沙織さまの投資判断が間違っていたのです」
庵野はたしなめる。

言い逃れ出来ない岡田は、吐き捨てるように言った
「バカの金持ちからちょろまかして何が悪い!?
親が金持ちってだけで今までいい思いしてきただろ、
それなのに自分の能力が高いと勘違いしやがって…
持つべきものはプライドだけ高い出来損ないの金持ちの知り合いだな。」
高笑いして出て行った岡田。

岡田に騙された沙織の今後は?

岡田に騙され、莫大な資産を失った沙織。

沙織は、岡田を信用した自分がバカだったと後悔するが「もう終わり」と諦めムード。
久美子が「美琴さまに相談をされては」と提案するが
「あの人は私を助けない、弱みでもにぎらない限り」という沙織に
庵野は会計帳簿を差し出し、最後の抵抗のアシストをする。

沙織は庵野たちを引き連れ、美琴に会いに来た。
そしてまずは沙織から脅迫を仕掛ける。
「あなたの悪事を暴きにきたのよ」

美琴が働いてきた悪事とは

隠居に入った天宮寺丈洋から事実上、会社のトップを任された美琴が

資産を保つためにやってきたのは
天宮寺アイナグループの持ち株を担保にして銀行から個人で300億円も借金。
その資金を元手に、経営が危ういライバル企業に近づき
口車に乗せて、現実的に返せない多額の融資を個人でおこない恩を売る。

その恩を担保にライバル企業の不動産や株を買収するという

悪質な地上げ屋まがいの「吸血スキーム」だった。

「私、知ってしまったのよ。
このことが公になればあなたは終わり。
黙ってほしければ
1つ:経営から退くこと
2つ:ハナウマハンバーグの販路を元に戻す
この契約書にサインしてくださる?」

しかし、美琴には通用しなかった。

動じない美琴、次なる一手は?

「それで?私を追放して、ハナウマ販路を戻してどうなるのかしら?」

それでは経営を持ち直すことはできない、つくづく残念だわと
微笑む美琴は、今度は逆に上から言ってくる。

「あなた所詮は母である私への憎しみ
感情論で経営している、センスがないわ。
今のあなたが一番欲するべきは
損失したものを少しでも取り戻すことではないの?」

美琴が合図をすると
大量のアタッシュケースをお手伝いたちが持ってきた
総額150億円の現金の札束が集められていた。
「これであなたが保持している
天宮寺アイナグループの持ち株、5パーセント買い取るわ!」

すると沙織は全てを悟り愕然とする
「それが目的だったの?こうなると想定して私を泳がせていたのね!
ちくしょう!なんであなたに勝てないの!」

庵野が解説してきた、それには三つの原因があるという。

・一つ:副社長室を土足禁止にしたこと
・二つ:経済学と経営学を信じすぎている
・三つ:沙織は人を見ていない

お客様がハナウマハンバーグに求めていたものは?
ハナウマハンバーグは安くなったが、もっと安い店はある。
ただの中途半端な店となった。

「沙織さまは、材料の仕入れ先を1つに絞られましたね?」

「そのほうが安く抑えられるでしょ、何がいけないの」

美琴はあきれ気味に言った
「その1社が不作だったら?
品質や供給量が落ちたらどうするの?

うちの従来の4社との契約はリスク回避のため
そしてそれは、お客様のため

あなたはハナウマハンバーグを愛していないのよ
人の心がわからない人間に経営は無理よ」

明暗分かれた母と娘

無念の娘、母の軍門に下る

「あなたが言わないでよ、人を食い物にしてきた人間が!!人の心を持っていない人間が!」

「人の心を持っているかどうかと人の心がわかるかどうかは別!
どうせ私からの花束もいい気分で受け取ったんでしょ?
赤と白のツートンのバラの花言葉は戦争
人の心が見抜けないあなたは経営者として失格!」

そして今度は美琴のほうから契約書を差し出して来た
・株を売ること
・経営には二度とかかわらないこと

「これにサインしなさい!」
会社に大きな損失を負わせた沙織が株主代表訴訟をおこされたら現在の資産では賄えない…
そして今後の相続のことなども考えると、今キャッシュを蓄えておくことが賢明…
「沙織さま、ご決断を」
沙織は書類にサインする。

まだ生きています | 庵野からのエール

美琴にとっては、これでも貴重な持ち株を安く買い取れたことになる。
庵野に礼を言う美琴。

美琴の屋敷を出る沙織
門の前で佇んでいるところへ庵野が寄り添ってくる
「家族も友人さえも信じられない。
こんなこと誰にも分ってもらえないけど、なんで金持ちに生まれたんだろ」

庵野は飼い犬が粗相をすると、すぐに腹を見せ
無防備な降伏のポーズをとるという例を引き合いに出し
「何やらかしても命まで取られたりしない…犬はわかっているんです。
そしてあなたはまだ生きています」

「そっか…今なんかやっと肩の荷が下りた気がする」
歩き出す沙織の背中を庵野は見送る。

まとめ:プライベートバンカー第7話の感想と今後の展開

第7話では、天宮寺アイナグループの後継者争いから、プライベートバンカー同士の投資対決、そして岡田の詐欺まがいの投資スキームが暴かれるまで、見どころ満載の展開が続きました。

沙織(土屋アンナ)は母・美琴(夏木マリ)に勝ったと思ったのも束の間、庵野(唐沢寿明)によって岡田(ウエンツ瑛士)の真の狙いが暴かれ、彼女の経営手腕の甘さが浮き彫りになりました。

そして、「バカの金持ちを利用するだけ」と言い放ち、去っていく岡田――。

そしてまた沙織は母・美琴から経営者として失格の烙印を押された上、持ち株5パーセントを売る事と、経営から引く事を迫られ、受け入れざるを得なくなります。

エピーソードのラストでは、倒れた丈洋(橋爪功)の意識が回復した様子が描かれますが、何やら様子がおかしいようです。何があったのか、そして社長の座と財産の行方は?

この記事のまとめ

  • 天宮寺アイナグループ社長・丈洋の倒れにより後継者争いが勃発
  • 沙織が母・美琴をクーデターで追い落とし、新社長に就任
  • 沙織は岡田の助言を受け、「ハナウマハンバーグ」の低価格戦略を実行
  • 美琴は「極ハナウマ」で対抗し、経営対決が激化
  • 岡田の投資戦略が暴かれ、「手数料蟻地獄スキーム」の実態が明らかに
  • 沙織の経営手腕の未熟さが露呈し、美琴との戦いは新たな局面へ

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