アニメ「全修。」第7話 評価と感想 | ナツ子の初恋と創作の原点を描く感動回

ストーリー
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アニメ『全修。』第7話「初恋。」では、ナツ子の創作の原点と、彼女が気づかぬままに生まれていた周囲の感情が繊細に描かれました。

今回は異世界ではなく、現実世界のパートを中心にストーリーが展開。幼少期からの記憶を辿りながら、ナツ子は「初恋」という未知の感情に向き合うことになります。

また、話題となったのが「アオイホノオ」オマージュ演出!視聴者の間でも再現度の高さが大きな話題となりました。

さらに、ラストでは鳥監督の正体に関する衝撃の展開が…!本記事では第7話のストーリーと視聴者の感想を振り返ります。

くれぐれもネタバレ注意でお願いします!

この記事を読むとわかること

  • アニメ『全修。』第7話のストーリーとナツ子の「初恋」の意味
  • 「アオイホノオ」オマージュ演出が話題になった理由
  • 鳥監督の正体と『滅びゆく物語』の謎が深まる展開

ナツ子の「初恋」とは?幼少期からの創作の原点

第7話「初恋。」では、ナツ子が「初恋」という感情に向き合う姿が描かれました。

彼女が初めて「心を奪われる」という経験をしたのは、小学時代に観た映画『滅びゆく物語』。

この作品との出会いが、彼女のクリエイター人生の原点となります。

『滅びゆく物語』との出会いがすべての始まり

平成18年。ナツ子が9歳のとき、同級生のミドリちゃんと一緒に映画『滅びゆく物語』を観に行きました。

当時の評価は散々で、「平成最大の爆”シ”映画」とまで酷評されていた作品。

しかしナツ子にとって、この映画は創作の原点となる特別な作品でした。

スクリーンの中で生き生きと動くキャラクターたちに心を奪われたナツ子は、「私もこんな世界を描きたい!」と強く思うようになります。

映画を観たその日から、彼女はナインソルジャーのキャラクターを描き続け、学校のノートは落書きだらけに。

友人ミドリちゃんとの思い出と「初恋」の伏線

そんなナツ子の熱中ぶりを、隣で見守っていたのがミドリちゃんでした。

ナツ子は小学校では黙々と『滅びゆく物語』のキャラクターの絵を描く日々を過ごします。

クラスメイトから「あの作品のどこが好きなの?」と聞かれても、ナツ子は「訳のわからないところがいい」と答えました。

しかし、ある日突然ミドリちゃんが転校することに。

クラスのみんなが花束や手紙を渡す中、ナツ子はルークとミドリちゃんが並んで笑っている絵を描いてプレゼントしました。

ナツ子にとって、それは「大切な人に贈る特別な絵」だったのです。

このときミドリちゃんの心には、初めて「トゥンク」という感情が生まれていました。

しかし、ナツ子自身はその意味に気づいていません。

好きなものにひたすら打ち込むナツ子の姿勢にミドリの心がときめいたのでした。

中学・高校時代のナツ子と、彼女を見つめる人々

ナツ子の「初恋」に関するエピソードは、小学時代にとどまりません。

中学・高校時代にも、彼女を密かに見つめていた人物がいました。

しかし、ナツ子はアニメへの情熱が強すぎるあまり、その想いにはまったく気づきませんでした。

ナツ子の情熱と、二宮くんの報われぬ想い

中学生になったナツ子は、さらに絵にのめり込み、学校でも「動きを描く達人」として知られるようになりました。

授業中もひたすらスケッチ。校内の喧嘩シーンを観察しては、その動きを描き、昆虫の動きを研究するために教室に虫の箱を持ち込むことも。

その独特すぎる行動に、周囲からは「近寄りがたい」と思われていました。

そんなナツ子を遠くから見つめていたのが、同級生の二宮くんでした。

彼は密かにナツ子に好意を寄せていましたが、ナツ子はまったく気づいていません。

ある日、ナツ子は二宮くんに「残像が見えるくらい速く走ってほしい」と頼みます。

彼女の目的は、高速で走る動きの研究でした。

毎日グラウンドで走らされ、「もっと速く!」とメガホンで叫ばれる日々。

そんな中、いつしか二宮くんの心に「トゥンク」という感情が芽生えます。

しかし、彼の想いは届かず、告白を決意するもナツ子に名前を間違えられる始末。

挙句の果てには、ナツ子の関心はもう二宮くんには無く焼却炉の燃える炎のみに目が移っていました。

ナツ子はただ「走る速さ」の研究をしていただけで、二宮くんの想いには一切気づくことがなかったのです。

アニメ研究会時代のライバル、蒼井の「トゥンク」

高校に進学したナツ子は、周囲から「天才」と呼ばれるようになります。

そして、アニメ研究会のメンバーとして、大学生の蒼井三郎と出会います。

蒼井はアニメ研究会の監督的存在でしたが、高校生ながら圧倒的な才能を見せるナツ子に驚愕。

「青二才に何ができる?」とタカをくくっていたものの、絵、コンテ、演出、すべてにおいて自分を超えるナツ子を目の当たりにし、完敗を認めることになります。

そんなナツ子は、蒼井に向かって「私、巨匠になるんで」と宣言。

蒼井は大学浪人を繰り返す中、ナツ子はアニメ業界に就職し、光の速さで出世していて巨匠への道をまっしぐら。

そんなナツ子に蒼井の心が「トゥンク」と鳴り響くのでした。

いつしか蒼井は「恋をこじらせて足踏みしてしまっているあわれな男」と、揶揄されるようになってしまいました。

こうして、第7話ではナツ子が知らぬ間に様々な人の心を揺さぶってきたことが描かれました。

しかし、彼女自身は恋愛に無関心なまま、大人へと成長していきます。

「アオイホノオ」オマージュが話題に!

第7話で大きな話題となったのが、島本和彦作品『アオイホノオ』へのオマージュ演出です。

ナツ子の高校時代、アニメ研究会でのエピソードでは、熱血的な演出や過剰なリアクションがふんだんに盛り込まれ、視聴者の間で「完全にアオイホノオ!」と盛り上がりました。

さらに、某アニメ店長を彷彿とさせるキャラクター・蒼井三郎の登場により、その雰囲気はさらに加速。

このオマージュ演出に、ファンの間では驚きと爆笑の声が上がりました。

熱血演出&島本和彦先生のリアクション

特に注目されたのが、蒼井がナツ子の才能に打ちのめされるシーン。

「ぐぬぬ…!この俺が…!?」と悔しがる様子は、まさに『アオイホノオ』そのものでした。

そして、島本和彦先生本人もこのオマージュに反応。

「知らなかった!でも嬉しい!」(島本和彦公式SNSより)

まさかの本人公認となり、さらに話題を呼びました。

ネットの反応「再現度が高すぎる!」

放送後、SNSでは『アオイホノオ』関連コメントが。

  • 「再現度が高すぎる!」
  • 「杉田でアオイホノオww」
  • 「アニメ店長!?まさかのコラボ感w」
  • 「全修がアオイホノオに侵食されてるw」

特に「杉田ボイスでアオイホノオ再現」という点がツボにはまった視聴者が多く、実況が盛り上がる一因となりました。

また、「この演出をやりきったスタッフがすごい」と制作陣への称賛の声も多数。

本来シリアスなナツ子の過去編でありながら、このオマージュ演出が加わることで、より印象深いエピソードになったと言えるでしょう。

ナツ子がたどり着けない「初恋」の答え

「初恋とは何か?」

第7話では、ナツ子がその答えを求め、過去の記憶をたどる様子が描かれました。

しかし、幼少期からアニメにしか興味がなかったナツ子にとって、恋愛感情は未知の領域。

「初恋とは恋愛だけではない」ナツ子の気づき

劇場アニメ『初恋=ファーストラブ=』の監督を務めることになったナツ子ですが、「初恋」を描こうとしても、その感覚がわかりません。

現代パートでは「そもそも私って、誰かを好きになったことあったっけ?」と考え込んでいた彼女。

過去の記憶をたどる中で、小学時代のミドリちゃんや、中学時代の二宮くん、高校時代の蒼井のことを思い出す夢を見ていたのは

「初恋は、必ずしも恋愛感情だけではない」というメッセージが、今回のエピソードにはあったのかも知れません。

彼女にとっての「初恋」はアニメへの憧れだった

9歳のときに観た映画『滅びゆく物語』。

あのときスクリーンの向こうで輝いていたキャラクターたちに心を奪われ、「私もこんな世界を描きたい」と強く思った瞬間。

それこそが、ナツ子にとっての「初恋」だったのでしょうか。

ナツ子にとって「初恋」は、誰か特定の人ではなく、アニメそのものへの憧れだった。

と言うことを、このエピソードでは言いたかったのではないかと思えてなりません。

ルークの想いは報われるのか?

第7話では、ナツ子が映画『滅びゆく物語』に影響を受けてこれまでの人生を歩んできたことが示唆されました。

そしてルークが一番お気に入りのキャラだったこと。

ナツ子に対するルークの淡い恋心

ルークは、異世界でナツ子と行動を共にする勇者。

彼はもともと「戦うこと」しか知らない人生を歩んできましたが、ナツ子と出会い、彼女の自由奔放で突拍子もない行動に戸惑いながらも、次第に惹かれていきます。

これまで使命のために生きてきたルークにとって、ナツ子は初めて「守るべきもの」ではなく、「一緒に未来を考えたい存在」となったのかもしれません。

しかし、ナツ子はルークの気持ちにまったく気づかず、彼を戦闘要員として扱う日々。

視聴者の間では、「ルークが報われる日は来るのか?」という声が多く上がりました。

視聴者の反応「このまま片想いで終わるのか?」

これまでの全話のエピソードを見ると、ルークの初恋の相手がナツ子だった可能性が示唆されています。

そしてナツ子は現代パートにおいて初恋の概念が分からず、映画制作に苦しんでいたこと。

初恋の話や感情を周りからカツアゲするという疎ましい存在になっていたこと。

制作会社の社長からは、ナツ子が初恋の概念を理解出来ればアニメーターとして更に飛躍するだろうと期待されていたことが今回の話で分かってきたので、その初恋の鍵を握るのはルークにあるのかも知れません。

また、一方で「ルークの想いは報われないまま終わるのでは?」と不安視する声も多数。

これまでのナツ子の言動を考えると、彼女が恋愛に目覚める可能性は低そうですが、果たしてルークの想いはどうなるのでしょうか。

次回以降、ルークの感情がどう描かれるのかも注目ポイントとなりそうです。

ラストシーンの衝撃!鳥監督の正体とは?

第7話のラストでは、衝撃的な展開が待っていました。

これまでナツ子の前に現れ、戦いの最中に「無駄だよ!修正しても無駄だよ!」と謎めいた言葉を投げかけてきた鳥監督。

その正体が、ついに明かされたのです。

「いいわけねえだろ!」鳥監督の正体がついに判明

長い夢から目を覚ますと、ナツ子はやはり異世界に転生したままでした。

「最後の街」でつかの間の平和な時間を過ごしていたナツ子たち。

ルーク、ユニオ、QJ、メメルン、ジャスティス、デステニーと和気あいあいとした時間を過ごしていました。

しかし、ふとナツ子は疑問に思います。

「あ…『滅びゆく物語』ってこんなに幸せでいいんだっけ?まっ、いいか…」と言ったその瞬間、鳥が舞い降り、背後から「いいわけねえだろ!」という声が…

振り返ると、そこにいたのは鳥監督。

そしてついに、その顔がはっきりと映し出されました。

鶴山亀太郎監督と『滅びゆく物語』の謎

その顔は…鶴山亀太郎監督にそっくりだったのです!

『滅びゆく物語』の監督であり、ナツ子が幼少期に憧れたクリエイター。

彼の顔を持つ鳥監督が、「修正しても無駄だ」と繰り返し警告してきた意味とは?

そして、『滅びゆく物語』が失敗作とされていた裏には、どんな秘密が隠されているのか?

視聴者の間でも、鳥監督=鶴山亀太郎監督という展開に驚きの声が続出。

  • 「まさかの鶴山監督…!?」
  • 「鳥監督の正体、思った以上にヤバいやつだった」
  • 「これは夢なのか、現実なのか?」

こうして、衝撃のラストを迎えた第7話。

鳥監督=鶴山亀太郎監督という事実が示されたことで、物語はさらなる核心へと向かっていきます。

【まとめ】アニメ『全修。』第7話はナツ子の成長を描く神回!

第7話「初恋。」は、ナツ子の創作の原点と成長を描いた感動的なエピソードでした。

また、「初恋」というテーマを恋愛だけでなく、アニメへの憧れと結びつけた展開も、多くの視聴者の共感を呼びました。

さらに、話題となった「アオイホノオ」オマージュ演出、そしてラストで明かされた鳥監督=鶴山亀太郎監督説など、見どころが盛りだくさんの回でした。

「初恋」とは何か?視聴者の共感を呼んだエピソード

ナツ子は過去を振り返る中で、自分にとっての「初恋」が恋愛感情ではなく、創作への純粋な情熱だったことに気づきます。

「誰かを好きになったことがない」という彼女の悩みが、「好き」という感情は恋愛に限らないという結論に至る展開は、多くの視聴者に響いたのではないでしょうか?

また、「初恋のカツアゲ」や「トゥンク」といったワードがSNSで話題になり、ナツ子の独特すぎる恋愛観(?)も印象に残るものとなりました。

次回第8話のタイトルは告白?

今回の「初恋」というエピソードに続いて「告白」と続きます。

ということはナツ子が告白するのかルークが告白するのか?

また、鳥監督=鶴山亀太郎監督説が本当なのか、その真相も気になるところ。

『全修。』は、ただの異世界転生アニメではなく、クリエイターとしての苦悩と成長を描く作品であることを、改めて印象づけました。

次回の第8話も、期待せずにはいられません!

この記事のまとめ

  • ナツ子の「初恋」はアニメへの憧れだった
  • 「アオイホノオ」オマージュ演出が話題に
  • ルークの淡い恋心が描かれたが、ナツ子は気づかず
  • 鳥監督の正体が鶴山亀太郎監督にそっくりだった
  • 次回の告白というタイトルが非常に気になる

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