「御上先生」第5話 感想と考察|真山弓弦の動機と御上の兄の謎が深まる展開

ストーリー
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ドラマ「御上先生」第5話は、ビジネスプロジェクトコンクール(ビジコン)
を通して、金融と信頼の本質を描きつつ、真山弓弦(演 – 堀田真由)の事件の背景や御上の兄にまつわる新たな伏線が明かされました。

弓弦の刺傷事件の真相を探る神崎(演 – 奥平大兼)と御上(演 – 松坂桃李)の対話、そして過去の映画に込められた貧困と暴力の背景をめぐる比喩が印象的です。

さらに、クラス全員で挑んだビジコンでは、是枝先生や冬木の父の言葉から「金融の本質」について深く考えさせられる展開となりました。

今回は、この第5話のストーリーを振り返りつつ、考察を深めていきます。

くれぐれもネタバレ注意でお願いします!

この記事を読むとわかること

  • ビジコンを通して描かれる金融の本質と生徒たちの成長
  • 真山弓弦の事件の背景と御上が語る映画の例の意味
  • 御上の兄のスキャンダルを巡る新たな謎と次回への伏線

「御上先生」第5話の見どころはここ!ビジコンと弓弦の事件が交錯

第5話では、3年2組の生徒たちがAO入試対策のために取り組むビジネスプロジェクトコンクール(ビジコン)と、神崎と真山弓弦の対話が交錯し、物語が大きく動きました。

ビジコンでは、生徒たちが「金融の本質」について深く考えさせられ、成長していきます。

一方で、神崎は弓弦との対話を通じて、刺傷事件の動機の裏にある痛ましい過去と社会の影を知ることになります。

ビジコンで描かれた金融の本質と高校生たちの成長

生徒たちは、金融商品のアイディアを考える中で「72の法則」などの知識を学びつつ、社会に貢献できる金融とは何かを模索しました。

冬木竜一郎(演 – 山下幸輝)は、父親がリーマンショックで職を失った経験を語り、「本当に良い金融商品は人を助けるためのもの」だという父の言葉を共有しました。

これにより生徒たちは、単なるAO対策ではなく、「社会を良くする金融商品を作る」という目標に心を一つにします。

是枝先生と冬木の父が語った「お金の価値」とは?

是枝文香(演 – 吉岡里帆)は、裕福な家庭で育った自分が「お金は汚いもの」と思っていたが、それは誤解だったと話します。

「お金は私たちが価値を信じるから価値が生まれるもの、つまり真実の具現化」という言葉は、生徒たちの考えを大きく変えました。

この言葉に触発され、冬木の父のエピソードも合わさることで、生徒たちは金融の持つ「信頼」と「助け合い」の本質を理解しました。

そして、ビジコンは最終審査まで勝ち残り、発表当日。

中岡(演 – 林泰文)が審査員長を務め、槙野(演 – 岡田将生)が会場で見守る中、
生徒たちは、「高校生が夢見る未来の起業応援ファンド」を発表。

冬木は、「金融の本来の意味は、信用と助け合い。お金は信じるものが形になったもの」
とプレゼン。中岡はその言葉を聞いて彼らの優勝を決めました。

見守っていた御上も涙ぐんでいるように見えました。

真山弓弦の動機と過去の映画に込められたメッセージ

第5話では、神崎と弓弦の対話を通して、事件の背景にある複雑な事情が浮かび上がります。

さらに、御上が語る過去の映画のエピソードは、弓弦の境遇と社会の不条理を考えさせる重要なシーンでした。

この2つの対話は、単なる加害者と被害者という構図を超えた人間ドラマを描いています。

神崎と弓弦の対話が浮かび上がらせた「社会の歪み」

「御上が一緒ならば受ける」という条件の元、やっとの思いで弓弦との面会が実現した神崎は弓弦に「なぜ僕を狙わなかったのか」と問い、弓弦は神崎の不倫暴露記事を知らなかったと答えます。

事件の背景は単純な復讐ではなく、父親からの虐待など弓弦の過酷な境遇にあったことが被害者遺族の手紙を通じて明らかになります。

神崎は刺傷事件の被害者遺族の
被害者・渋谷友介の母からの手紙を弓弦に読んで聞かせます。

「今、一番憎い人は真山結弦と答える。息子のいない部屋であなたの極刑だけを願う、
消えてくれればいいと思っていた。しかし、神崎くんに
言いたいことはないかと聞かれて、伝えたい事があることに気づいた。
あなたの境遇を知った時、どうしてあんなことをしたのかわかった気がする。
自分と友介が逃げ出した場所と似ていた、弓弦のいた場所は。
あなたが刺した人の背中には、父親が押し付けたタバコの痕がある。
そのことをどうしても伝えたかった。なぜあなたが
そんな風になってしまったのか考えざるを得ない。これからもずっと」

この対話は、加害者と被害者の境界線のあいまいさや、社会が抱える痛みを浮き彫りにしています。

御上が語る過去の映画のシーンと弓弦の境遇

御上は、テロリストの少年が高級ホテルでピザを食べる『ホテル・ムンバイ』のシーンを引き合いに出します。

少年がテロに加担した背景には、極度の貧困があったことを示し、
「そのホテルにいるのは、ピザを食べたことのない貧しい少年と、
たまたま観光に来ていた客しかいない、本当に悪いやつはそこにはいない…と御上は言いました。」
「でも、自分の責任だと受け止めないと、前には進めない。」

これは、弓弦が置かれていた苦しい状況と重なり、社会が生んだ悲劇として事件を考えさせるシーンでした。

御上の兄のスキャンダルとは?次回への伏線

第5話のラストでは、神崎が御上に「兄の件が雑誌に載る」と伝え、新たな謎が浮上します。

御上は「終わったことだ」と返しますが、神崎は「終わったかどうか決めるのは先生じゃない」と言い返し、物語は新たな局面へ進みます。

御上の過去が今後のストーリーに大きな影響を与えそうです。

神崎が知った「御上の兄の事件」とは何か

神崎は父親から御上の兄に関するスキャンダルが報じられることを聞きます。

御上がこれを「終わったこと」と言い切る態度は、過去に何か大きな事件やトラウマがあったことを示唆しています。

第6話では、この兄にまつわる秘密が中心に描かれることが予想されます。

御上が「終わったこと」と言い切った理由を考察

御上が兄の事件について「終わったこと」と言い切るのは、すでに事件が決着している、あるいは過去と決別していることを意味しているのでしょう。

しかし、神崎は「終わったかどうかを決めるのは先生じゃない」と返し、この過去がまだ何かを残していることを示唆しています。

御上の過去が生徒や学校の運命にどう関わってくるのか、次回の展開が待ち遠しいです。

第5話に登場した2人の“謎の人物”とは?

第5話では、視聴者の間で注目を集める2人の“謎の人物”が登場しました。

1人は御上の中学時代の回想シーンに現れた女子生徒、もう1人は東京拘置所で神崎が出会った青年です。

この2人が物語にどのように関わってくるのか、視聴者の考察を交えながら解説していきます。

中学時代の回想に登場した女子生徒は一色真由美?

2002年を回想するシーンでは、中学生の御上(演 – 小川冬晴)が放送室で兄・宏太(演 – 新原泰佑)と話す場面が描かれました。

そこに現れたのは、「どうしたの? 空気ビミョー?」と声をかける女子生徒(演 – 守殿愛生)でした。

この女子生徒について、SNS上では隣徳学院の養護教諭・一色真由美(演 – 臼田あさ美)ではないかとの声が多く上がっています。

一色真由美が疑われる理由

視聴者が一色を女子生徒と疑う理由はいくつかあります。

  • 第1話のエンディングにも同じ女子生徒が登場していたこと。
  • 一色が御上と初対面とは思えない態度を見せていたこと。
  • 第5話で御上に3年2組の椎葉春乃(演 – 吉柳咲良)の健康状態を報告するなど、御上の協力者とも思える立ち位置であること。

これらの点から、「女子生徒=一色真由美」であり、御上の過去を知る重要人物である可能性が高まっています。

東京拘置所で神崎が出会った謎の青年の正体は?

もう1人の謎の人物は、東京拘置所で神崎が出会った青年(演 – 高橋恭平)です。

神崎が「面会ならこの先ですよ」と声をかけると、「いえ、違います」とだけ答え、立ち去りました。

この青年は、第2話にも登場しており、その時は真山結弦の事件に関する記事が掲載された雑誌を持っていました。

青年は真山結弦と関係がある人物か?

SNS上では、この青年が真山結弦の関係者ではないかという考察が広がっています。

  • 第2話で真山結弦の記事が載った雑誌を持っていたこと。
  • 拘置所を訪れていたことから、真山への関心や接点がある可能性が高いこと。

この青年が事件に関与しているのか、それとも真山を知る関係者なのかは、今後の展開で明らかになるでしょう。

2人の“謎の人物”は今後のキーキャラクターか

今回登場した2人の謎の人物は、物語に大きな影響を与える可能性を秘めています。

  • 放送室の女子生徒は、一色真由美であり、御上の過去を知る重要人物かもしれません。
  • 拘置所で神崎が出会った青年は、真山結弦と深い関係を持つ人物かもしれません。

この2人が御上や神崎、そして真山弓弦の事件にどのように絡んでくるのか、次回以降の展開が見逃せません。

「御上先生」第5話 感想と考察まとめ

第5話は、ビジコンと弓弦の事件、そして御上の兄の謎という3つの軸で物語が進行しました。

ビジコンを通して描かれた「金融教育の大切さ」や「お金の価値」は、現代社会にも通じるテーマです。

また、弓弦の事件を通しては、加害者と被害者を生む社会の歪みについて深く考えさせられました。

ビジコンを通して描かれた金融教育の大切さ

生徒たちはビジコンを通して、金融の本質が「信頼」と「助け合い」にあることを学び、心からのプロジェクトを作り上げました。

AO対策という打算を超え、「社会を良くする金融商品」を目指した姿勢が印象的でした。

是枝先生や冬木の父の言葉は、現代を生きる視聴者にも響くものでした。

弓弦の事件が問いかける社会の不条理

弓弦の事件は、家庭環境や社会的な問題が人を追い詰める現実を突きつけます。

御上が引用した『ホテル・ムンバイ』は、加害者もまた社会の被害者であることを示唆していました。

視聴者にも、単なる善悪を超えた視点で事件を考えさせる深いシーンでした。

御上の過去への伏線と、次回への期待

最後に投げ込まれた「御上の兄のスキャンダル」は、次回以降の展開を大きく動かす伏線となりました。

神崎と御上の対立がどのように進んでいくのか、そして兄の事件の真相が御上の教育観にどう影響しているのかが注目です。

次回は、さらに物語が深まることを期待せずにはいられません。

この記事のまとめ

  • ビジコンを通して金融の本質を学び、成長する3年2組の生徒たち
  • 是枝先生や冬木の父が語る「お金の価値」とは何か
  • 真山弓弦の事件を通して描かれる社会の不条理
  • 御上が語る過去の映画に込められた深いメッセージ
  • 神崎と弓弦の対話が暴く事件の動機と真実
  • 御上の兄を巡るスキャンダルという新たな伏線
  • 「終わったこと」と語る御上の過去への含み
  • 次回、御上の兄の事件が鍵を握る展開へ

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