ドラマ「御上先生」第9話 感想と考察|富永の解決と 千木良の名前が不正のリストに

ストーリー
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ドラマ『御上先生』第9話が放送され、これまで伏線として張られてきた「ヤマトタケル」の正体がついに明かされる瞬間が訪れました。

富永が抱えていた家族の問題、そして御上自身の過去と向き合う姿が描かれ、感動的な展開が続きました。

さらに、冴島が抱えていた隠された真実が明かされ、隣徳学院の不正の全貌に迫る緊迫のストーリーが展開。

この記事では、第9話の展開を振り返りながら、感想と考察を詳しくお届けします。

くれぐれもネタバレ注意でお願いします!

この記事を読むとわかること

  • 富永が抱えていた家族の問題と成長
  • 御上が母と向き合い過去を乗り越えた瞬間
  • 冴島が隠していた隣徳学院の不正とその影響
  • ヤマトタケルの正体と告発の内容
  • 神崎が暴こうとする隣徳学院の闇

富永の葛藤と御上の過去、家族の絆を取り戻す瞬間

御上(松坂桃李)と次元賢太(窪塚愛流)は助けを求める富永蒼(蒔田彩珠)のもとに駆けつける。

御上が見当をつけていたのは
富永がよく通っていたゲームセンターだった。

・富永が抱える家族の問題とは?

次元と二人でゲームセンターの場内を探すが見当たらない。

だがこの付近で変な女子高生がいたという話を聞き周辺を捜索し
外で雨に打たれて座り込んでいる彼女を発見
次元の家へ連れて行き話を聞く。

富永には弟がいた
弟には脊髄に損傷があり歩行が困難で軽度の知的障害もあった。

弟の世話は親がかかりきりになっている
姉の自分がいると弟はいつも不安定になってしまう
なので毎日帰宅時間を遅めに設定していた。
この日は親から連絡があった。
弟は最近荒れ気味で、今日は母親が
手に負えないほど暴れたので自分が呼ばれた。

「いい加減にしなさい」と言ってしまったことを悔いていた。
怒った弟はちゃぶ台の上の物を殴りつけ手を負傷したという
それを見たら自分に出来る事はもう
彼のそばには近づかないことしかないのか…
と泣いている。

御上は「電話してくれてありがとう
頼りにしてくれて嬉しかった」と伝える。

次元の母親が部屋に食事を運んできてくれて
富永の母には連絡してあるので、泊っていきなさいと話し
暖かい交流で富永の心がほぐれる。

・御上が母と向き合うことで示した覚悟

御上は翌日、富永と次元と一緒に
彼の母・御上苑子がいるケアホームを訪問する。

御上孝が母と話すと
苑子は彼を「宏太」と呼んでいた。

富永と次元は事情を察して複雑な表情になる。

「これまでずっと先延ばしにしてきた宿題をなんとかしようと思ってる」
と御上は苑子のお気に入りの場所へ行き

御上は「僕は宏太ではなく孝だ。宏太はしんだんだよ」と伝えた。

それを聞くと苑子は
「私が宏太を…」と自分を責める

「兄さんは自分でその道を選んだんだよ」と話す御上。

「母さんがそれで良ければいいと黙っていたけど、嘘はつきたくない。
僕を宏太だと呼ぶ度に胸が苦しいんだ」と母の目を見て、思いを正直に話した。

しばらく黙ったあと
苑子は「孝…?」と正しい名前で呼んだ。

「そうだよ、孝だよ」と手を握り合う母と子。

・「大好きだ」と伝える勇気が未来を変える

御上の姿を見た富永は、自分も弟と向き合おうと決意します。

これまで「そばにいない方がいい」と距離を取っていた彼女でしたが、弟に「大好きだ」と本音を伝えることを決めました。

翌日、元気に登校した富永は、御上と次元に「弟とちゃんと向き合えた」と報告します。自分の思いを伝えることで、初めて弟との関係が前向きなものに変わったのです。

御上が母と向き合い、富永が弟と向き合ったこのエピソードは、「本音を伝える勇気」が人間関係を変えることを示した感動的な場面でした。

冴島悠子が明かす隠された過去とは?

冴島悠子(常盤貴子)に隣徳学院で起きた出来事や戸倉樹(高橋恭平)が抱えていた苦悩などが明らかになる。

・戸倉樹の不正と冴島が背負った犠牲

戸倉が4年前に隣徳にいたとき

期末試験の問題に不正アクセスをした。

だがバレてしまい、
それを冴島がかばってくれたと神崎拓斗(奥平大兼)に明かしていた。
神崎は核心を突く質問をする
「処分が何も無いなんて…条件があったんじゃないですか?」

続きは話したくない冴島だったが
戸倉は「自分がちゃんと罰を受けるべきだった」と悔いる

戸倉は
「先生は僕をかばうために後回しにしてはいけないものを後回しにしてしまって、
何もかも歯車を狂わせてしまった…」と
娘の弓弦があんな事件を起こしてしまったのも自分のせいだ
と苦しんでいた事が示唆された。

「すみません」と手をついて謝罪する戸倉

・冴島を追い詰めた「不正入学」と「性被害」

冴島は戸倉を退学にしない代わりに
冴島は不正入学の手伝いをすることになったのを神崎に告白。

不正入学の手伝いをしているのが同僚の筒井にバレて性的な関係を迫られた。
そして性被害にあい、学校をやめることになった。

戸倉は「先生が僕を全力で守ってくれたことを一生忘れません」そういって
冴島に頭を下げ、去って行った

・娘・弓弦との対話がもたらしたもの

冴島は神崎と一緒に真山弓弦(堀田真由)に面会した。

弓弦は
・私はもうお母さんには会いません
・お母さんは私をもう忘れてください
・渋谷くんをころしたのは私です
・お母さんのせいじゃない
・本当にごめんなさい

という5つの言葉を述べ
私が言いたいのはそれだけと伝えた。

冴島は娘に
「あなたの言いたいことはわかったつもり…
ちゃんと一人で償いたいのね…
神崎くんと御上先生が教えてくれたのね。
それなのに私は自分さえ犠牲になればって…あなたを一人ぼっちにした
全部弓弦のため、全部生徒のため

そんな姿を見せ続けるのが一番ダメだってことを見ようとしなかった
そしてあなたを追い詰めてしまった。
弓弦が言ったことはきちんと考える…
でもせめてもう1回、あなたと話がしたいの」と言った。

ついに暴かれる隣徳学院の不正!

・冴島が神崎に託したUSBの意味

後日、冴島は神崎にUSBメモリを手渡した。それには隣徳学院がこれまで受け入れた不正入学者の一覧データが記録されているのだろう。

冴島はこれまで、学校や生徒のためと信じて動いてきましたが、その結果として不正に加担せざるを得なかった過去があります。

しかし、今回の出来事を通じて「自分を犠牲にするのではなく、真実と向き合うことが大切だ」と気付きました。その決意の表れとして、神崎に証拠を託したのです。

「出せなかったのには理由がある」という冴島、神崎はその言葉に不安を感じつつ、前へ踏み出す決意を固めます。

・不正入学の闇に迫る神崎の決意

USBメモリには、学校が受け入れた不正入学者の一覧データが含まれている可能性があります。

これまで隣徳学院は、進学校としての名声を維持するために、不正なルートでの入学者を受け入れてきました。

神崎は、これまでの調査でさまざまな事実を突き止めてきましたが、このUSBこそが決定的な証拠になるかもしれません。

ジャーナリスト志望の神崎にとって、これはまさに「真実を暴く使命」を果たすための最大のチャンスです。

・ヤマトタケルが告発していた内容とは?

ヤマトタケルは、これまで匿名の怪文書を通じて隣徳学院の不正を告発してきました。

その内容は、学校が平川門(文科省)から不正入学者を受け入れていたことを示唆するものでした。

「お前の不正をわたしは観ている」「お前の不正はまもなく白日のもとに晒される」などのメッセージからもわかるように、ヤマトタケルは隣徳学院の闇を知る人物であることは間違いありません。

果たしてヤマトタケルは何者なのか。そして彼の目的とは一体…?

ついにヤマトタケルの正体が明らかに!

・怪文書の送り主は誰なのか?

物語の終盤、神崎は次元の家に御上や富永、是枝文香(吉岡里帆)を呼び集めました。

そこで御上は「もう一人、呼んでいる」と意味深な発言をします。

その直後、ついにヤマトタケルが姿を現しました。

これまで学校内の不正を暴くために動いていた彼の正体とは、一体誰だったのでしょうか?

・ヤマトタケルは槙野恭介だった

神崎が呼びかけた集まりにやってきたのは、御上の同期である文科省官僚・槙野恭介(岡田将生)だった。

これまで隣徳学院に怪文書を送りつけ、内部告発のような動きをしていたヤマトタケルの正体が、ついに明かされたのだ。

槙野は隣徳の不正を暴くために、御上と密かに結託していたことが判明する。

御上が文科省から天下りの斡旋疑惑をかけられ、隣徳学院に派遣されたのも、実は槙野と計画してのことだった。

御上は隣徳内部、槙野は文科省の動きを探り、二人は水面下で協力していたのだ。

・御上の真実を知る是枝の驚き

この事実に最も驚いたのは、副担任の是枝だった。

「これからは秘密にしないって約束しましたよね?」と問い詰める彼女に、御上は「これでもう全部ですから…」と静かに告げた。

これまで御上が何を目的として動いていたのかが、ようやく明らかになった瞬間だった。

・不正入学者のリスト、そこにあった名前とは

その後、神崎が受け取ったUSBのデータを確認することに。

御上、神崎、是枝、富永、次元、そして槙野の6人がモニターを覗き込む。

データには、過去の不正入学者たちのリストが記録されていた。

その中に、自分たちのクラスメイトの名前を見つけた富永らは、驚きを隠せず「えっ……」と声を漏らす。

不正入学者にクラスメイト・千木良遥がいた

・3年2組から不正入学者が出た衝撃

リストに載っていた名前、それは3年2組の生徒・千木良遥(高石あかり)だった。

彼女は控えめな性格ながら、友達思いの優しい生徒であり、クラスメイトの退学を阻止しようと署名活動にも積極的に参加していた。

そんな彼女が不正入学をしていたという事実に、御上たちは衝撃を受ける。

・千木良の父は政治家、不正に関与か?

以前から千木良の父親が政治家であることは知られており、多くの視聴者は「彼女の父が不正に関与しているのでは?」と推測していた。

今回のリストの発見により、その疑念が一気に現実味を帯びてくる。

果たして、千木良はどのような経緯で不正入学をしたのか。そして彼女自身はその事実を知っているのか。

彼女がこの事実を知ったとき、どのような行動をとるのかが注目される。

・千木良のラストシーンが示すもの

エンディングでは、自宅で勉強をする千木良の姿が映し出された。

妹が「ご飯の準備ができた」と呼びに来ると、「ありがと、今行く」と穏やかに返事をする千木良。

しかし、その裏で御上たちは「千木良遥」の名前がリストにあることを確認していた。

視聴者にとっては、「彼女は本当に不正入学を知っているのか?」という大きな疑問が残るラストとなった。

バブーン(ヒヒ)とライオンの暗示、古代理事長の策略

・古代理事長はガゼルにライオンが来るのを待っていた?

御上は是枝に対し、隠喩的な話を持ち出していたシーンがあった。

「古代理事長(北村一輝)は、ガゼルにライオンが近づくことを教え、その隙にガゼルの子供を食べるバブーンのようだ」と。

これは、古代が意図的に騒ぎを起こし、その混乱に乗じて何かを企んでいたことを示唆している。

ライオンが「危機」や「大きな権力者」を指すのであれば、バブーン=古代がその状況を利用しているという構図が浮かび上がる。

・ライオンの正体は塚田や中岡か?

ライオンは誰を指しているのか。おそらく、文科省の塚田(及川光博)や中岡(林泰文)といった上層部の人物だろう。

古代が隠している「真の目的」が明らかになることで、隣徳学院の不正の全容が見えてくるかもしれない。

古代は御上に、溝端(迫田孝也)の代わりにあなたを選ぶと言った。

溝端に成り代わって、永田町とのパイプを持つ中岡とも関係を深めてもらうと
御上に伝え、塚田にもその件を連絡した。

次回の最終回では、御上が古代に接触した理由が明らかになるだろう。

まとめ|ヤマトタケルの正体と、不正の真実に迫る

・槙野と御上は最初から結託していた

ヤマトタケルの正体が槙野であることが明かされ、御上とともに文科省と隣徳学院の不正を暴こうとしていたことが分かった。

御上が隣徳学院に派遣されたのも、槙野との計画の一環だったのだ。

・3年2組の不正入学者、千木良遥の衝撃

不正入学者のリストには、3年2組の生徒・千木良遥の名前があった。

彼の父親が政治家であることから、家族ぐるみで不正に関与していた可能性がある。

千木良自身はこの事実を知っているのか? それとも知らずに学校生活を送っていたのか?

次回の最終回が楽しみです!

この記事のまとめ

  • 富永が家族の問題と向き合い、成長を遂げる
  • 御上が母と対話し、過去のしがらみを解消
  • 冴島が隣徳学院の不正を暴露し、神崎に証拠を託す
  • ヤマトタケルの正体がついに明らかになる
  • 神崎が隣徳学院の闇に迫り、真相解明へと動く
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