アニメ『全修。』第11話「絶望。」が放送され、物語はクライマックスへと突き進んでいます。
前話では、ナツ子とユニオがヴォイドに取り込まれ、ルークは精神的に崩壊寸前の状態に。
今話では、ルークの絶望が頂点に達し、住民たちが混乱する中でヴォイドの大群が街を襲撃。
さらに、ナツ子は現実世界に戻ったかのような幻覚に苦しめられ、描くことを諦めてしまいます。
果たして、彼女は再び「描く」という意志を取り戻せるのか?
そして、闇堕ちしたルークが選ぶ道とは…?
くれぐれもネタバレ注意でお願いします!
この記事を読むとわかること
- アニメ『全修。』第11話のストーリー展開
- ルークの絶望と彼が選んだ衝撃の行動
- ナツ子が「描くこと」を取り戻すまでの過程
- 最終回へ向けての重要な伏線と見どころ
ルークの絶望—戦う意味を見失う勇者
ナツ子を失い、心が崩壊するルーク
ナツ子とユニオがヴォイドに取り込まれ、ルークは戦う理由を完全に失いました。
彼は地面に膝をつき、ナツ子の落としたマジカル文具タップを拾い上げます。
しかし、それを握りしめた瞬間、「もうナツ子はいないのだ」という現実が彼を襲います。
住民たちは「ナツ子を倒した」と歓喜しますが、その様子を目の当たりにしたルークの表情は絶望に染まっていきます。
ヴォイドの大群襲来—街は修羅場に
ナツ子が消えたことで平穏が戻ると思い込んでいた住民たち。
しかし、彼らが歓声を上げる間もなく、新たなヴォイドの大群が街を襲います。
ナツ子を憎んでいた者も、逆に彼女を崇拝していた者も、ヴォイドの標的となりました。
街は阿鼻叫喚の地獄と化し、誰もが命を失う危機に瀕します。
ルーク、遂に戦士としての使命を放棄する?
ルークの隣で戦っていた仲間たちが倒れ、メメルンが住民の避難を優先する中、彼はただ呆然と立ち尽くしていました。
「みんないなくなってしまった…」
メメルンの平手打ちも、彼にとっては何の意味も持ちませんでした。
彼の視界には、もはや戦う理由も守るべきものも映っていませんでした。
ナツ子の悪夢—「もう描かない…」
現実世界に戻った?ナツ子に襲いかかる幻覚
ヴォイドに飲み込まれたナツ子が目を覚ますと、そこは見慣れたアニメスタジオ。
「夢だったのか…?」と思う間もなく、彼女は同僚や部下から罵倒されます。
「お前の映画は失敗だ」「才能なんてなかったんだ」
さらに町へ出ると、市民たちが「金を返せ」と詰め寄ってきます。
ナツ子の新作映画が大失敗し、スタジオも差し押さえられた世界でした。
過去の自分に否定される—心を折られるナツ子
さらにナツ子は時間が巻き戻され、小学生時代の教室に座っています。
そこにはかつての友人たちが現れ、彼女の絵を否定していきます。
「どこかで見たことある絵ばっかり」「天才なんかじゃない」
大切に描いた絵を破り捨てられ、ナツ子は震えながら呟きます。
「もう…描かない…」
ナツ子だけじゃないユニオも迷い込んでいた異次元空間
場面変わってユニオもどこかで夢を見ているようです。
ユニオはルークが幼少期の頃からずっとルークと一緒にいました。
その頃を思い出して夢を見ているようだ。
剣術の稽古中、無理がたたり手のマメが潰れて痛がっている
ルークを魔法で治療するユニオは
「無理しすぎんなよ」と忠告。
ルークは「もっと強くならなきゃソウルフューチャーを守れない」と強がります。
ユニオは「心配すんな!俺が絶対にルークを守るから」と言います。
ルークは戦いが終わったら2人でここじゃないどこかに行かないかと提案し
ユニオは「いいな!それ見たことないもの一杯見ようぜ」と約束を交わしていた
幼少期の思い出だった。
ユニオの決意—ナツ子を救いに行く
謎の異空間で目覚めるユニオ
ユニオは異空間の中で目を覚まします。
彼はすぐにナツ子を探し始めますが、その世界は見たこともないパラレルワールドでした。
彼の角が光り、ナツ子の存在を感じ取ります。
「あそこだ!」見つけたユニオはそこへ向かおうとする。
だがヴォイドが纏っていた黒い糸が
ユニオの身体に絡んでおり身動きが取れない。
ユニオは角を振り回して「くそー!」と暴れまくると
黒い糸を切断!
「お前の絵が大好きだ!」—ユニオの叫びが届く
ナツ子がいる教室へと向かう。
教室の窓ガラスが邪魔をし、中に入れないユニオ…
そしてナツ子のいる教室にも黒い糸が出現し、絡みついていました。
ユニオは懸命に呼びかけますが、ナツ子は「行きたくない…これでやっと解放されるんだ…」とうつむいたままです。
「お前が描いた絵がルークを救ってきたんだ!」
「俺はお前なんか嫌いだけど、お前の絵が大好きだー!」
その言葉が、ナツ子の閉ざされた心を開きます。
”描け、描くんだ”と呼びかけていた声
ナツ子の中心にあったのは、この世界だった
ナツ子が顔を上げると
彼女の眼前には突然、映画館の客席が出現
大好きだった『滅びゆく物語』の映画。
隣の席に座っているのは
小学生時代のナツ子自身だった。
小学生時代の自分に「どんなときも夢中になれたよね」と言われます。
小学生時代、中学生時代、高校生時代ずっと
その思いを貫いてアニメ制作会社に就職することも出来た。
『滅びゆく物語』そしてルークに
救われたのは私の方だと涙を流します。
そんな彼女の耳に、どこからか声が響きます。
「描け、描くんだナツ子」
声の主は、小学生時代の自分自身でした。
かつて『滅びゆく物語』に夢中になり、絵を描くことに喜びを感じていた頃の自分が、目の前に立っています。
そして、彼女の手にマジカル文具タップを差し出しました。
ナツ子、再び『滅びゆく物語』の世界へ
ナツ子は涙を流しながら、小学生時代の自分と向き合いました。
「私は…救われていたんだ…」
いつの間にか、ユニオも映画館へ姿を現します。
「お前、泣いてたのか?お前にもそんなところがあったんだ!」
「あんたにはデリカシーってのが無いの!?」
いつも通りユニオとののしり合いをすることで、我に返ったナツ子。
マジカル文具タップを握りしめ、「行くよ、ユニオ」と決意を固めます。
そして、『滅びゆく物語』の世界へ戻ることを選びました。
闇堕ちルーク、ソウルフューチャーを破壊
最後の希望を断つ勇者—ルークは完全に堕ちたのか?
ルークは、もう何も信じられなくなっていました。
彼が見つめるのは、希望の象徴であるソウルフューチャー。
「こんなものを守る為にみんな消えてしまった…」
彼の剣が、ソウルフューチャーへと投げ込まれます。
全ての元凶は何か?彼の最後の言葉とは
破壊されたソウルフューチャーを前に、ルークは呟きます。
「全部…お前のせいだ…」
これで、鶴山亀太郎監督が描いた物語のエンディングに大きく向かって行きました。
世界は終焉してしまうのか?ナツ子は間に合わなかったのか?
【第11話の評価と感想】視聴者の反応
「神回!」「怒涛の展開!」—SNSの反響
視聴者の間では、「絶望感がすごい」「作画も演出も神がかっている!」と大きな話題に。
「絶望と希望が錯綜しまくったな、最後は絶望で終えたけど希望が向かってるはず」
「絶望の一週間を過ごせと…製作に情けはないのか?」
などなど多数の声があがりました。
ルークの絶望に共感?それとも反発?
「ルークの闇堕ちがリアル」「でも、まだ救いがあると信じたい」
「ルークが超絶鬱展開だったけど、最後は全修してハッピーに終わってほしい」
など、意見が分かれていますが、次回の展開はどうなるのでしょうか?
最終回へ向けて期待が高まる—次回の見どころ
次回は最終回。ナツ子はルークを救えるのか?そして『滅びゆく物語』の結末は…?
ナツ子は再びタップを手にした。
『滅びゆく物語』の強制力は絶大でルークは原作通りソウルフューチャーを
壊しており、状況は絶望であるはずだが、「もう駄目だ」と思っている視聴者はいないだろう。
その根拠は?という質問はもはや野暮だと思われる。次回予告編は
「描け、描くんだナツ子」のセリフで締めくくられていたが、何を描いてくれるのか?
それが最終回の一番の見どころだろう。
まとめ—『全修。』第11話は何を伝えたのか?
ルークの絶望が示す「勇者」の限界
第11話では、ルークの精神的な崩壊が描かれました。
勇者として戦い続けてきた彼が、ナツ子とユニオを失ったことで生きる意味を見失います。
住民たちが歓喜する中、ヴォイドの大群が襲来し、街は地獄絵図と化しました。
ルークは戦うことすら放棄し、最終的にはソウルフューチャーを破壊するという、勇者としては致命的な決断を下します。
「勇者は本当に世界を救えるのか?」という、物語の根幹を揺るがす問いが突きつけられた回でした。
ナツ子の葛藤—「描く」ことへの絶望と再生
ナツ子は、自分の創作が否定される悪夢に囚われ、「もう描かない」と心を閉ざしてしまいます。
しかし、ユニオの言葉と、小学生時代の自分の声によって、彼女は「描くことの意味」を思い出します。
「私は『滅びゆく物語』に救われていた」
その気づきが、彼女を再び『滅びゆく物語』の世界へ戻る決意へと導きました。
これは、創作に悩む者なら誰しもが共感する「自分の表現を信じること」の大切さを描いた重要なテーマでした。
『全修。』は何を問いかける物語なのか?
第11話を通して見えてきたのは、「運命を書き換える」という本作のテーマの核心でした。
ナツ子はアニメーターとして、ルークは勇者として、どちらも「決められた運命」に縛られていました。
しかし、彼らはそれを「変える力」を持っています。
それが、ナツ子の「描く力」であり、ルークの「戦う意志」です。
最終回に向けて、彼らが運命に抗うのか、それとも流されるのか、その選択が最大の見どころになるでしょう。
次回、最終回—物語の結末はどうなるのか?
ルークは闇堕ちし、ソウルフューチャーを破壊しました。
一方で、ナツ子とユニオは『滅びゆく物語』の世界へ戻る決意を固めています。
物語がクライマックスへと突き進む中、彼らはどんな結末を迎えるのか?
最終回では、「全修」というタイトルが意味するものが、ついに明かされるはずです。
運命を描き直すことは本当にできるのか——?
この記事のまとめ
- ルークはナツ子とユニオを失い、戦う意味を見失う
- ナツ子は現実世界の悪夢に囚われ、「もう描かない」と絶望する
- ユニオの言葉と小学生時代の自分の声でナツ子は再び立ち上がる
- 闇堕ちしたルークがソウルフューチャーを破壊し、物語は最終局面へ
- 「運命を描き直すことはできるのか?」最終回への期待が高まる