ドラマ「御上先生」第6話は、御上孝(演 – 松坂桃李)の過去に深く切り込んだ衝撃的な回となりました。
兄・宏太(演 – 新原泰佑)の事件が週刊誌に報じられ、学校中が騒然とする中、御上は表向き平静を装うものの、生徒たちとの関係に亀裂が生じます。
一方で、生理用品を持ち帰っていた椎葉春乃の貧困問題も浮き彫りになり、教師陣は彼女をどう支援するか模索します。
御上は生徒や一色真由美の言葉に背中を押され、自らの過去を語り始めました。その告白は、彼が教育に向き合う理由を明らかにするものでした。
さらに、ラストでは椎葉に関する緊急の連絡が入り、新たな問題が浮上します。一体、彼女に何が起こったのでしょうか?
くれぐれもネタバレ注意でお願いします!
この記事を読むとわかること
- 御上の兄・宏太の事件とその影響
- 椎葉春乃の貧困問題とヤングケアラーの現実
- 御上が教育現場に立つ理由と今後の決意
御上の兄・宏太の事件が学校中に知れ渡る
第6話では、神崎拓斗(演 – 奥平大兼)から知らされた通り、週刊誌に掲載された御上の兄・宏太に関する記事が波紋を広げ、学校中が騒然となりました。
御上は「あれは20年も前のことに過ぎない」と冷静を装いますが、その言葉とは裏腹に、内心は穏やかではありません。
記事の内容は、御上の兄・宏太が高校時代に起こした衝撃的な事件についてのものでした。
御上の動揺を見抜く生徒たち
御上は「過去のことだ」と言いながらも、クラスの生徒たちは彼の表情や態度から、本当は平静ではいられないことを感じ取っていました。
富永蒼(演 – 蒔田彩珠)はゲームセンターに連れ出し
自分の気持ちを御上にぶつけます。
富永は御上の態度に苛立ちを隠せず
「あれは20年も前のことだと、一番思っていないのはあなた自身じゃないの」
と指摘します。
「鋼の鎧を着込んでないでちゃんと向き合ってほしい」
と生徒から心を突かれた御上は複雑な心境になりました。
教師として生徒を導く立場の御上が、自分自身の過去とどう向き合うのか——この問いが物語の大きなテーマとして浮かび上がってきました。
椎葉春乃の家庭事情と深刻な現実
一方、一色真由美(演 – 臼田あさ美)は、生理のことで不安を抱える
3年2組の生徒・椎葉春乃(演 – 吉柳咲良)に相談を受けます。
一色は是枝文香(演 – 吉岡里帆)と御上を呼び
椎葉のことを話し合います。
椎葉は保健室から生理用品を
勝手に持って帰っていたらしいのだが
その理由は貧困によって生理用品を買えないのではと是枝は言います。
今回のキーパーソン、一色真由美
生理用品を持ち帰る理由とは?
椎葉は家庭の事情を明かさず、先生たちが心配するのを避けようとしていました。
しかし、彼女が複数のアルバイトを掛け持ちしていることが判明し、その背景に経済的な困難があることが明らかになります。
生理用品の問題は、その一端に過ぎず、椎葉が抱えているものは想像以上に重いものでした。
御上は担任として
椎葉から話を聞こうとしますが、「自分はぜんぶ隠しているくせに」と拒絶されます。
ヤングケアラーとしての過酷な生活
椎葉は両親を交通事故で亡くして和菓子屋を営む親戚の家に引き取られ、認知症の店主と病気の奥さんを支えるために働いていることが判明します。
彼女は、いわゆる「ヤングケアラー」として家庭を支えており、その負担は高校生にはあまりにも重すぎるものでした。
教師たちは彼女を助けたいと思うものの、どう手を差し伸べるべきか分からず、悩むことになります。
一色と御上との関係性が明らかになった対話シーン
御上は一色をケアホームに呼び出し、認知症の母と対面させました。
母は御上を「宏太」と呼び、一色もまた宏太の存在に縛られ続けていることが明かされました。
第1話のエンディングから登場していた
謎の女子生徒(演 – 守殿愛生)の正体が一色であることが明かされました。
御上宏太と孝を支えていた少女は一色だったのです。
兄の事件から御上の家庭は壊れ、母・苑子は精神に異常をきたして
御上のことを宏太だと思い込むようになり、現在はケアホームでずっと千羽鶴を折り続けています。
さらには、一色が1年前文科省の前で御上に「学校の闇を暴いてほしい」
とけしかけていたことも発覚しました。
御上が向き合うべき過去とは?
生徒たちと向き合う中で、御上は自分がまだ過去から逃げていることを痛感します。
そんな彼の背中を押したのは、かつて宏太を支えようとした一色でした。
彼女の言葉を受けて、御上はついに自らの過去を語る決意をします。
兄・宏太の抗議と衝撃の事件
翌日、教壇に立った御上は
「兄の話をする、伝えるべき話だった」
と生徒たちに話しはじめた。
22年前。御上の兄・宏太は発達障害の特性がある生徒を
中等部から高等部へ進学させなかった学校に抗議。
「重大な人権問題であり、平等な社会の実現というわが校の校訓に反しています」と紛糾した。
署名活動をするも、周囲からの理解を得られず。
学校は沈黙し、生徒たちもついてきてくれない。
そんな中、一色や宏太の担任の先生らが
宏太を支えようとするが、彼は頭がおかしくなりかけていた。
宏太は自分に残された道は命をもって学校や社会に抗議することだけだと考えてしまったか
兄の事件が起こったその日…
放送部だった宏太は、学校への抗議を全校放送
「ぼくはこの状況を生み出した学校に抗議します。
声を上げたぼくに対しての冷淡な無視に抗議します。
そんな環境を生み出した社会に対して抗議します」と全校放送で訴えた後、
自身で作った感電装置を発動させて自ら命を絶った。
「歪んでいたのは兄ではなく世界だった」
・自身の価値観がすべて兄の影響で成り立っていた
・兄のようになりたいと思っていた
と打ち明けた御上は
「兄のような聡明な人間がどこで歪んでしまったのか」と考え続けていたという。
「兄が歪んでたんじゃない。世界の形が歪(いびつ)だっただけだ。
兄はその歪な世界に形を合わせることができずに自決を選んだんだ」
と教室にいる兄の幻影を前にして打ち明けました。
御上自身も、兄の事件に対する罪悪感を吐露します。兄を尊敬し、
人生のモデルとしていたが、ある時「お前の兄、おかしい」と友人に言われ、
それを兄本人に伝えてしまった。結果として、兄をさらに
追い詰めることになったのではないか——その後悔が御上の心に深く刻まれていたのでした。
御上が隣徳学院の教師になった本当の理由
御上が文科省を離れ、教師として隣徳学院に来た理由が明らかになります。
それは、彼自身が兄の事件を通じて感じた教育の問題に取り組むためでした。
「小さな細胞」として教育現場へ
教育を変えるべく文科省に入省した御上は、
「そこにあったのは巨大すぎる、思考を停止した組織だった。
小さな細胞のいくつかは懸命に動こうとしているけど、
硬直していく本体はどうやったって動かなかった」と組織の実態を嘆く。
「ここの学校のことを知らせてくれた人がいた。いちもにもなく行くべきだとわかった」
だからこそ「小さな細胞は、小さな細胞とせめて向き合うしかない」と決意したのです。
一色真由美との因縁と使命
一色も教室の陰から御上の話を聞いていました。
その時、御上と一色にだけ見えている宏太の幻影が現れ
彼も弟の話を聞きに来たというシチュエーションが展開されました。
御上は兄に語り掛けるように、これからの決意を口にするのでした。
御上の覚悟「これからは目をそらさない」
兄の過去を語り終えた御上は、「これからは絶対に目をそらさない」と生徒たちに誓います。
自分の過去に向き合ったことで、生徒たちとの亀裂も解消されました。
生徒たちとの絆が深まる瞬間
御上の告白により、彼と生徒たちの関係はより深まります。
特に、富永は発言はしませんでしたが、鋼の鎧を脱いで自分と向き合えた御上に納得します。
神崎は御上を呼び止め、真山弓弦(演 – 堀田真由)と再び面会してきたことを明かすなど少しずつ距離が縮まってきたことが示唆されます。
新たな問題——椎葉春乃に何が?
しかし、物語はこれで終わりません。
ラストシーンでは、椎葉について話していた御上と是枝がいる職員室に一本の電話が入ります。
「警察には言わないでほしい、椎葉は僕の生徒です」と話す御上。
椎葉に何が起こったのか、次回への大きな伏線が張られました。
今後の展開に影響を与える2つの重要な動き
第6話では、物語の核心に迫る2つの重要な展開が描かれました。
この2つの要素が、今後の展開にどのような影響を与えるのでしょうか。
冴島悠子が隠す真実とは? 神崎の追及が深まる
報道部の神崎は、冴島悠子(演 – 常盤貴子)の住所を真山から教わり、冴島を訪ね、スキャンダルの真相を聞こうとします。
冴島は「真実を話したら、私は元教師でさえもいられなくなる」と意味深な発言をしました。
この言葉から推測すると、彼女が隠しているのは、単なるスキャンダルではなく、生徒の人生に関わる重大な出来事なのかもしれません。
そして、その生徒というのが、金髪の謎の青年(演 – 高橋恭平)の可能性もあります。
隣徳学院の助成金問題と闇が暴かれる可能性
一方で、隣徳学院と文科省の間に存在する「闇」に関する伏線も動き出しました。
溝端(演 – 迫田孝也)、塚田(演 – 及川光博)、中岡(演 – 林泰文)の3人が密会を行い、隣徳学院の助成金や裏口入学について理事長・古代(演 – 北村一輝)を説得するような話し合いをしていました。
しかし、学校でその件を古代に報告した際、溝端は邪険に扱われており、古代が文科省を敵視しているようでした。
隣徳学院と文科省、永田町のつながり
御上は以前から「隣徳学院と文科省と永田町は繋がっている」と指摘していました。
今回の密会が明るみに出たことで、そのつながりがより明確になりつつあります。
隣徳学院の闇の真相が今後の展開で大きく取り上げられる可能性が高まりました。
槙野の動きが示す新たな勢力
また、槙野恭介(演 – 岡田将生)が塚田たちとは完全に別行動を取っていることが描かれました。
彼は「隣徳学院の闇を暴く側」にいる可能性があり、御上や神崎と同じく、学校の真実を明らかにしようとしているのかもしれません。
槙野がどのような立場で動くのか、また塚田たちとどのように対立していくのかも、今後の注目ポイントとなりそうです。
まとめ:御上の過去が明かされ、新たな展開へ
第6話では、御上がこれまで語ることのなかった兄・宏太の事件が明らかになり、彼の行動の原点が紐解かれました。
宏太の事件は、教育の不平等や社会の冷淡さに対する抗議だったこと、そして御上自身がその影響を強く受けて生きてきたことが描かれました。
また、彼が文科省を離れ、直接生徒と向き合うことを選んだ理由が、一色真由美との関係によっても形作られていたことが判明しました。
教育への向き合い方が変わる
御上は、これまで生徒たちに対してどこか距離を保ちながら接していました。
しかし、自らの過去を語り、兄の過去と向き合ったことで、「これからは目をそらさない」と決意します。
この変化は、今後の彼の教育者としての姿勢にも大きく影響を与えるでしょう。
椎葉春乃の事件が今後の鍵に
御上が自身の過去と向き合った一方で、まだ解決していない問題が残されています。
椎葉春乃の貧困問題は深刻であり、教師として彼女をどう支援するのかが次の課題となります。
さらに、ラストシーンで御上が受けた電話の内容が、次回の展開を大きく左右することになるでしょう。
「警察には言わないでほしい」という御上の言葉が意味するものとは何なのか——椎葉は一体何に巻き込まれてしまったのか。
第7話では、御上がどのように彼女を助けるのか、そして彼の新たな教育方針がどう反映されるのかに注目が集まります。
この記事のまとめ
- 週刊誌の記事で御上の兄・宏太の事件が学校中に知れ渡る
- 御上は平静を装うが、生徒たちから過去と向き合うよう促される
- 椎葉春乃の貧困とヤングケアラーの問題が浮き彫りに
- 御上は兄の事件について初めて生徒たちに語り、自身の過去と向き合う
- 彼が文科省を離れ、教師になった理由が明らかになる
- ラストで椎葉に関する緊急の電話が入り、次回への伏線が張られる
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