アニメ「全修。」第9話 感想&評価|悲劇的なエンディングに立ち向かえるか

ストーリー
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アニメ『全修。』第9話「勇者。」は、物語の核心に迫る衝撃的な展開となりました。

ルーク・ブレイブハートが背負ってきた宿命、ナツ子が直面する「決められたエンディング」、そしてヴォイドの脅威がこれまで以上に深まる中、彼らの運命は大きく揺れ動きます。

特にQJの言葉がナツ子の心を動かし、未来を変えようとする決意を描いたシーンには、多くの視聴者が感動したようです。「ナツ子さん、ちゃんとハッピーエンドにしてくださいね」の一言がどれほど重かったのか…。それでは、第9話のストーリーと視聴者の反応を振り返ってみましょう。

くれぐれもネタバレ注意でお願いします!

この記事を読むとわかること

  • ルーク・ブレイブハートが背負う「勇者」の宿命と葛藤
  • ナツ子が直面する「決められたエンディング」の恐怖
  • ヴォイドが進化し、ナツ子のアニメーターモードが試される展開
  • QJの覚悟と「ナツ子さん、ちゃんとハッピーエンドにしてくださいね」の意味
  • 第9話に対する視聴者の反応と考察

ルーク・ブレイブハートの過去と葛藤――勇者の宿命とは

第9話では、ルーク・ブレイブハートの過去が明かされ、彼が背負う「勇者」という宿命の重さが強調されました。

生まれながらにして伝説の勇者として期待され、幼少期から厳しい訓練を受けてきたルークは、戦うこと以外の人生を知りません。

ソウルフューチャーを守る使命を果たすために選ばれたナインソルジャーは、過酷な戦いの中で次々と仲間を失い、ついに彼を含めた4人しか残っていない状況になってしまいました。

ルークが背負う「勇者」の責務

ルークにとって「勇者であること」は誇りではなく、定められた運命に過ぎませんでした。

誰かを救うために戦い続け、傷つきながらも剣を振るう彼にとって、それは義務であり、選択の余地はありませんでした。

自分の意志とは無関係に、人々の期待を背負わされ、「勝つことが当たり前」とされる彼の生き方は、過酷なものだったのです。

仲間を失い続ける戦い、そして孤独

ルークの過去を知ることで、彼の抱える孤独がより鮮明になりました。

戦いの中で仲間たちが次々と命を落とし、彼はいつしか「最後に残るのは自分だけ」と考えるようになっていました。

そんなルークがナツ子と出会い、初めて「楽しい」と感じたことは、彼にとって大きな変化だったのです。

ナツ子の動揺と「決められたエンディング」への恐怖

ルークの告白を受け、ナツ子は自分の気持ちに戸惑います。

この世界が映画『滅びゆく物語』である以上、ルークには過酷な未来が待っている。

ナツ子は彼の気持ちを受け止めることにためらいを感じつつ、「決められたエンディング」を変えることができるのかという大きな課題に直面するのです。

鳥監督の言葉が突きつける運命

ナツ子の頭の中には、鳥監督の「この映画のエンディングはすでに決まっている」という言葉が重くのしかかっていました。

自分がこの世界に転生したことによって、映画の物語は少しずつ変化しているように見える。

しかし、本当に結末を変えることができるのか、ナツ子は確信を持てずにいました。

QJがナツ子に示した「未来を変える可能性」

そんなナツ子に対して、QJが声をかけます。

「全部一人で抱え込まないで下さい」という優しさにふれ、ナツ子は自分が知っているこの物語の悲劇的な展開、ルークの闇落ちで幕を下ろすことになるエンディングを彼にだけ話します。

「ナツ子さんが来てからルークは変わりました。未来も変えられるかもしれません」

彼の言葉に、ナツ子は希望を見出します。

「そうかな?」と疑問を抱きつつも、QJの言葉によって彼女の中に小さな光が灯るのでした。

ヴォイドの脅威が進化!ナツ子のアニメーターモードの限界

そんな中、ヴォイドの攻撃がこれまで以上に激しくなります。

しかも今回のヴォイドは、ナツ子が過去に描いたキャラクターたちの攻撃パターンを模倣しているようでした。

ナツ子は「私が描いたものがコピーされている」と驚愕し、事態の深刻さを思い知ります。

ナツ子が描いたものをコピーするヴォイドの登場

新たに現れたヴォイドは、過去にナツ子がデザインした技を駆使して襲いかかってきます。

ミサイルを自在に操る空母型ヴォイド、格闘戦を得意とするサーバルキャットマスクのヴォイド、剣術を使うカマキリ型ヴォイド…それらはまるで、ナツ子の創作が現実になったかのようでした。

ユニオの運命を変えられるのか?

戦いの最中、ルークを守るためにユニオが自爆魔法を使おうとします。この展開が、ユニオの悲劇に繋がることを知っているナツ子は「ヤバイ!」と焦りますが、鳥監督の言葉が脳裏をよぎり、動揺してしまいます。

「お前が私の映画を全修しようとしても無駄だ!」その言葉に囚われ、ナツ子は何も描けなくなってしまうのです。

そうしていると、ミサイルが飛んできてナツ子の机を破壊してしまいました。これではもう描けない…

QJの覚悟――「ちゃんとハッピーエンドにしてくださいね」

そんなナツ子に、QJが最後の言葉をかけます。

「ナツ子さん、ちゃんとハッピーエンドにしてくださいね
あなたなら必ず未来を変えられます」

そう言い残し、飛び立って行きました。

自らを犠牲にするQJ、その意味とは

QJは、ミサイルの追尾機能を利用し、自らを囮にして敵の空母型ヴォイドへと突っ込みます。

その行動に、ナツ子はただ呆然とするしかありませんでした。

「QJ…」

敵の本体へ飛び込んで行ったQJ

戦況は極限まで追い詰められていた中

QJが決意の表情で動き出す。

ミサイルの軍勢を自らに向けて追尾させ、敵の本体である空母型ヴォイドへと飛んでいったのだ。

QJの特攻、ナツ子とルークの叫び

地上ではルークが残る2体のヴォイドを迎え撃ち、激しい戦闘の末にこれを撃破。

しかし、勝利を喜ぶ間もなく、ルークは空を見上げた。

そこには、敵の本体に向かって飛び込んでいくQJの姿があった。

「QJ…!?」

ミサイルを引き連れたまま、空母型ヴォイドへと突進。

そして――爆発。

追尾ミサイルの直撃を受けたヴォイドは、QJもろとも四散した。

生き残るはずだったQJの最期

QJは『滅びゆく物語』の結末において、唯一生き残るナインソルジャーだった。

それにも関わらず、今回の戦いで命を落としてしまったことになります。

ナツ子の目から涙がこぼれる。

「私のせいだ…全部私のせいで…」

ナツ子の胸を締めつける罪悪感。

変わってしまった物語、ナツ子の罪意識

ナツ子の改編によって、この世界の物語は大きく変わってしまいました。

本来ならば生き残るはずのQJがいない未来。

彼女は自分の行動を振り返る。

  • 今回、心が乱され、何も描けなかった自分。
  • 自分が話したせいでQJが特攻することになった。

もし自分が違う選択をしていたら、未来は変わっていたのではないか――。

深まる後悔と絶望の中、今回の物語は幕を閉じました。

第9話の評価と視聴者の反応

今回のエピソードは、視聴者に大きな衝撃を与えました。

ルークの過去、ナツ子の葛藤、そしてQJの覚悟。特にQJの最期の言葉には、多くのファンが涙を流しました。

「QJ、泣かせるなよ…」
「何かのフラグだと思ったけど、この展開は悲しい」
「バッドエンドは避けられない運命なのか?」
「ナツ子が未来を変えられるかどうか、次回が気になる!」などの感想が寄せられています。

この記事のまとめ

  • ルーク・ブレイブハートの過去が明かされ、勇者の宿命が描かれる
  • ナツ子は「決められたエンディング」に抗えるのか悩む
  • ヴォイドがナツ子の描いたものをコピーし、戦いが激化
  • QJがナツ子を励まし、未来を変えられる可能性を示唆
  • QJが敵の空母型ヴォイドへ突撃し、覚悟の言葉を残す
  • ナツ子は「誰にもコピーできないもの」を描こうとするが迷う
  • 視聴者の間でQJの最期の言葉が話題に
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